ファイナンス思考
【感想】
今までの自身事業がいかにPL脳(現在の数字だけを目標)にして動いているのか。また長期計画をとれていないのかと言うことがわかった。
理念、思想という高い志を持った上で短期的な数字を求めるのではなく、いかにして社会を発展させるべきなのか?という視点が以前以上にも増した。
また、経営者に必要な数式、投資技術等も記載はあったが今の自分にはまだ早い内容である。
今後経営力を伸ばす上で再び再読するべき一冊。
p8初期的に想定されていた会社の姿とは特定の目的をもち期間限定で集結するプロジェクト的な側面が強かった
p14お金とは価値の尺度
人や会社が世の中に何らかの価値を提供した見返りに受け取るもの
p19 4社GAFAに共通するのは、短期的にはPL上の数値にネガティブな影響が出る意思決定をし将来の成長に向け果敢に大きな投資をしている
(大きく上場した大企業は成長に向け大きな投資をしていたと知らなかった)
p26 規模の大小を問わず老母の大企業であれ成長著しいIT企業であれ日本の多くの企業で陥りがちな発想
(現事業もそうなってしまいそうになり本質を忘れそうになる事が多々ある)
p28 会社経営において本質的に重要な事は、事業価値を向上する事
p41 経営者が目先の収益化を急いでしまうと必要な投資が抑制され、結局事業が大きく成長する機会を取り逃がす
p49 評価軸 ファイナンス思考では会社の意義をその施策が将来にわたって生み出すキャシュフローの最大化に貢献するのかという観点から評価
p51 時間軸 ゴーイング・コンサーンの観点から見るとPL脳の時間軸は短期であり、他律的である
それに対してファイナンス時間軸は長期であり自発的である。
p63 現場の仕事もファイナンスの4分類の資産創出に該当=全ての社員が一貫して理解し、ファイナンスを通じて自社の企業価値
p70 「経営」は立身出世よ末に獲得する地位でなく、研究開発やマーケティング同様のひとつの職種
p154 売上至上主義の3つの原因
1.マーケット現状が見えてない
マーケットの構造変化(需要>供給に反応して設備増加をしすぎると、需要<供給になった際のマーケットは縮小する)を把握した上で、生産設備の構築や処分、投資回収を考えておくべき。
そしてマーケット縮小に伴い、金額を下げると質に対する観点が抜け落ちてしまう
2.前年比の成長が目的化
3.利益ベースにした社内管理が難しい
p203 事業とは投資した資金から回収できるリターンの規模感やその確度、失敗した場合に会社が破るインパクトの大きさなどを想定した上で、実際に取り組むかどうか判断すべき
p260 理念なき行動は凶器であり行動なき理念は無価値である